血液透析とは
腎不全が進行し、腎機能が正常の10~15%以下になる、もしくは自覚症状出現すると透析治療が必要となります。透析療法には血液透析と腹膜透析があります。それぞれの治療には特徴がありますので、ご自身のライフスタイルなどを考慮し選択は可能です。当院では血液透析を行っております。
透析を始めるタイミングはどのように決まるのか?という点に関しては、採血結果・原疾患・年齢・自覚症状の有無・日常生活への支障の程度など総合的に評価したうえで決定されます。
自覚症状とは…
血液透析のしくみ
自身の腎臓の代わりに半透膜(透析膜)を介して、血液から老廃物・余分な水分を取りのぞき、必要な物質の血液に補充します。治療中は血液を血管から毎分150~250ml程度取り出して半透膜に通す必要があるため、治療開始前に血管に手術を行う準備(バスキュラーアクセスの作成)が必要です。
日本では透析患者のおおよそ97%が血液透析を選択し治療を受けているといわれています。
1回の治療はおおよそ4時間(3時間や5時間の透析の方もみえます。)行い、それを週3回(月・水・金もしくは火・木・土)通院して行います。決まった曜日や時間が決められているなど時間的拘束は発生しますが、医療従事者が治療や看護を行いますので安心して治療を受けることができます。また、透析を始めると今までのようには生活ができないのではないか?という不安に関しては、透析治療を始めると日常生活においては、透析導入のような厳しい食事制限なども緩和されますし、治療をしていてもゴルフなどの趣味の活動や旅行・仕事も行えます。